転化と憑依

自己の魂である霊柱の中の因縁が順番に下りてきて人間にその行為をさせるのを転化と私は考えています。霊柱の横の魂が現界人に影響を与える場合を憑依と考えております。例えば、借金を苦に自殺してしまった人があるとします。借金はそのままにして貸した側も死んで霊になってしまったとします。貸した側の霊は「借金を返せ」と自殺した霊に迫って来ます。自殺霊は返せないので霊系の子孫にその業を委託します。子孫は自殺霊を転化させられた訳です。しかし自殺霊か転化しても、自殺をするか我慢して自殺霊の浄化をするかは子孫が選びますが、もしその子孫が自殺を選んだとすれば自殺霊の内面の多くの部分が転化したと言うことになります(自殺しないで苦しみながら生きていた分は多少浄化しています)借金取りは自殺霊の横の類魂だった訳で、子孫の横の類魂(主に家族や友人)に憑依するか転化するかして自殺霊の子孫に徳の返済を迫り、徳が返せないと自己の業を子孫に憑けます。この場合を憑依と考えています。

つまり自我霊の中のある魂が一生の運命を左右するのですが、その中の一つの霊が人間に影響を与えるときを転化と考え(縦の類魂)、その霊が生前いろいろな行為を起こし、まわりの人達に善悪それぞれの影響を与えたのが先祖の業となって自我霊を持っている人に運命を与えて行く(横の類魂から来るということ)、その時霊的な次元で見ると、その先祖の業となっていた霊達が憑依したということになると私は考えています。 


ピア・スピリチュアル