人間は死後も子孫を心配する。
死後も霊魂があるなら当然のことである。
また、現界に居る子孫も他界した親兄弟の行く末を気にかける。
そのような心的求心力が働けば、心霊の場となる。
先祖と霊的に交流するというのは祭祀することである。
先祖を祭祀して、必ずしも良いことがおきるわけではない。
何故なら、先祖には罪人や悪人など地獄にいる人間もいる。
その霊たちが子孫を守りたいと思っても、反対に子孫の助けを借りなければ地獄
から脱出できない霊もいる。
つまり、自力で向上できない霊は人に頼らなければならず、
その相手は波長の合う者、血縁の子孫である。
自分が、先祖の因縁でよくない事がおきていると感じているときは、
その業をもつ先祖が助けを求めてきているのであるから、
ともに精進し、向上して行こうと励まして、
一緒に努力していこうという思いを霊界に送ることである。
常にそういう気持ちをもっていると、やがて霊も分かってきて、浄化していく。
霊の浄化が進めば、今度は現界の人間を守ってくれるようになる。
それが、本来の供養といえる。
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