「心霊研究」
1998年4,5月号掲載



 

 

          類魂論の考察 類魂現象の仮定



 

*類魂現象の仮定*


ここで、仮定を定理と出来ないことは残念です。定理となるには実数によるデ−タが必要なのです。

 類魂現象の仮定を数学的にきちんとのべましよう。自己の全機性ある行動の手掛かりxのカタストロフィ−は横の類魂bを平常要因とし、

その選択性aを分裂要因とするカスプのカタストロフィ−で与えられる。

(平常要因、分裂要因というのは,現象の原因となっているもののことでコントロ−ル変数とも言います。その結果が一つのものが平常要因で、

二極に分かれるものが分裂要因です。xの結果に相当するものを行動変数と言います)


この仮定は図10の様になります。横のb軸は横の類魂を示す軸です、a軸は選択性です。手前の断面図はa=一定としたときの、自我の行動のグラフで、図7のことです。

図のひだの様な部分は、カスプと呼ばれるところで選択性が強く働いているので、行動に迷いがある状態を示しています。

このカスプの原点のb座標は先に述べたb0と考えられます。

カタストロフィ−理論は、数式を使って考える数学ではなく、図形を見て一目で現象の全体像を理解しようとするものです。

その主旨に甘えて数式を避けて来ましたが、ここで少し述べてみましょう。図11の様なひだのあるものをカスプのカタストロフィ−と言うのですがこれは、


この曲面Gは関数  式1


を微分して  


このMは曲面全体のことで、それから図の斜線の部分を取ったものがGになります。

(斜線のところはカタストロフィ−には関係ないので省いてしまいます)式Tの霊的意味は、自己を構成する類魂全体を示していることです。

その類魂全体の中で人間として現象を現しているものがGなのです。Gは人間に直接作用する類魂によって形作られたものです。

それは「心霊研究」・398のp19『類魂』の第3図で¨人間の心の動く範囲¨に一致するものであると思われます。








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