水子霊の話

成田に住んでいたときに、近所に印鑑を売るおじさんがいた。

その人は多少霊感があったのですが、何かにつけて「水子の因縁だ」と

主張するのです。女性の悩みはみんな水子のせいだといいます。

私は骨盤からくる体幹障害ですけど、骨盤の病気は水子がいるから、

供養しなさいと言う。「私には水子はありません」と言うと

「あんたの兄弟に水子がいる」、「兄弟にも水子はいません」と言うと、

「あんたの旦那に水子がいる」、「旦那にも水子はいません」というと、

「ご先祖に水子がいる」、そんなの当たり前です。

数限りないご先祖なのですから。水子は霊的原因には好都合です。

どこのお宅にもご先祖の中にはいらっしゃるわけですから。

このおじさんの様に、何でも水子のせいにする霊能者は水子しか霊視

できないのでしょう。霊能者の能力は個人差があって、限界があります。

少し霊能が出てくると、自分には低級なものしか見えていないのに、

それが真実だと錯覚してしまいます。

だからこそ常に統一して自己サニワが必要です。

私は四人兄弟ですが、一人は水子、一人は死産です。

死産も水子に入れます。水子は迷って、母親に取り憑くという話は、

それが全てではありません。私の妹と、弟のこの二人は、

霊界で立派に成人して、高級霊の仲間入りをしています。

私の経験では、水子が迷うかどうかは、

そのお宅のご先祖様の事情次第です。

私の実家のご先祖はわりと高いらしく、幼い子供が他界するとその係りの

ご先祖がやってきて、霊界に連れて行きます。

ちゃんと面倒を見てくれるのです。

妹が死産した時は、祖母が迎えにきました。

また、この祖母は動物が好きで、

ペットの猫が死んだときも現れまして、

「この子賢くてかわいいから、私が飼うよ」といって、

連れて行きました。私の家のように面倒を見てくれるご先祖があるお宅は、

水子は迷うことはないと思います。だからといって、

中絶を勧めているのではないですよ。

やはりそういう業をもって生まれてくるのです。

水子として生まれることで、消える業もあるし、

新しく作られる業もあります。

たとえば、早死にの因縁があるとします。

何代か若くして他界する人生を体験します。

今世で水子になることで、早死にの業が消えるかもしれません。

しかし、親にとっては子殺しの業が生じてしまいます。

消える業と生じる業の兼ね合いは難しいです。なん世代も前からの

業の駈け引きがあるのでしょうから、これは高級霊が判断しているのです。

ですから、迷っている水子に心当たりのある方は、

まず始めにご先祖様に頼むことです。それが筋だと思います。

団体や霊能者に頼む方が多いですけど、私は、他人に預けてどうするのかなって

思います。テレビにでてくるような祟りの水子は、その水子の姿を借りた

悪霊が背後に隠れているので、水子自身が祟っているのではないです。

その場合の水子は操られているだけなので、助けてあげなければいけません。

だっこちゃんてありましたよね。昭和30年代にはやったかな。

時期的に言うと戦争中に犠牲になった人達が転生する時期でもありました。

だっこちゃんの、黒い小さな体が腕や腰にくっつく様はまさに、水子霊。

ああいう感じで、人の霊体にくっついている。あれがはやったのは

霊界のそういう状況が反映しています。

水子の相談があると、その水子を一時こちらで預かります。

やがて、そのお宅のご先祖様があらわれて、連れて行きます。

そういうご先祖さまがいらっしゃらない場合は、子供の世話をする係りの

高級霊が引き取っていきます。たいていはそのお宅の氏神さまか、

ご縁のあるお宮の神様のお使いがいらっしゃいます。

ピア・スピリチュアル