霊からの霊信をupします。死後の体験を語ったものです


★私は妻より先に死んでしまったのですが、当時、妻はカトリックの熱心な信徒でした。

妻は私を儀式的には丁重に葬ってくれました。

当時は霊魂については全く否定的な時代だったので、妻は、死者は審判の日まで、

墓の中で眠っているものと思っていたのです。私もそう信じていました。

しかし実際死んでみて目が覚めた所は墓の中じゃなかったのです。

私は家の中で目が覚めたのです。そのときはとても困惑しました。

だって、私は床に寝ていたものですから、家族の者が私の体を踏みつけて行くのです。

それでも何も感じなかったのです。叫んでみてもさっぱり相手にされませんでした。

私はそれからどうしたらよいか分からなくなりました。

何もかも教えられたとおりではなかったからです。まあ、今はこうして笑って話せるわけですが、

その時のこまり果てた状態はまったく耐えがたいもので、もう二度と経験したくありません。

そしてそのようなことは他の人々にも経験させたくないのです。

私がそう思ったとき、この人たちが現れて、そして、こうして仲間になったわけです。

本当にあの時は、孤独で孤独で気が変になりそうだったのです。こういう体験をされた方はたくさんおられます。

これからもそのような人を増やさないためにもどうか心霊科学を世に広め、確立させて頂きたいと思います。


T.J (S.53.5.25))




★身体がとてもだるくなって、目の前が暗く成っていきました。

それから少しの間(実際には2、3日経っていたようです)寝ていました。

気がつくと身体か軽くなって、私は起きあがっていました。

そして、私は自宅に帰っていました。家の中には誰も居ませんでした。「自分は退院したんだな」と思いました。

「直に皆が帰ってくるだろう」私は椅子に腰掛けて待ちました。

すると、仏間の方から人の気配がしました。誰かがこちらにやってきます。

その人は和服を着た女性で、知らない人でしたが、不思議なことに私には警戒心が起きませんでした。

すると女性が親しげに話し掛けてきて「私は貴方の祖母です。

貴方が生まれる前に他界しているから分からないかもしれないけど。

貴方はもう死んでいるんですよ。今、貴方のお葬式で、皆斎場に行っているの」と言いました。

私は覚悟はしていたのであまり戸惑いはありませんでした。

ただ、生と死の境目がはっきり自覚できなかったのは残念でした。

生前ずっと心霊を信じていたので、ちゃんと死ぬ瞬間を確かめてみたかったのです。

「お葬式見に行く?連れていってあげようか」、私はなんとなく戸惑いました。

他の人の霊信でも、死んでから自分の葬式を眺める霊の話しがありますが、

自分が実際そんな体験をするのは気恥ずかしいというか、居心地が悪かったのです。そう考える間もなく、

気がつくと近くの斎場に居ました。

どうやって移動するのか分かりませんが、ふっと、瞬時に到着しました。これはお通夜のようでした。

家族や親戚が泊る支度をしています。

母が居ました。母は口に出しては話していませんでしたが、心の声が聞こえてきます。

「和ちゃん、どうして親より先に逝っちゃったの?本当に無念だったろうね。

お母さん、和ちゃんに親らしいこと何も出来なかったね。

生きている限り、和ちゃんの供養するから成仏してね」と、心の中でつぶやいています。

母の気持ちが、私の胸の中に痛いほど伝わってきます。私も悲しくなって居たたまれなくなりました。

「お母さん、私は全然無念なんて思っていないし、お母さんにはとても感謝しているから、もう悲しむのは止めて」、

でも、まだ死んだ直後だから悲しみにくれるのは当然なのかもしれないけど。

私は、この場から離れたくなりました。私の為に集ってくれているのは良いのですが、

悲しみの渦が広がって、その中に浸かっているのは気持ちが悪いのです。

お祖母さんの姿は見えませんでしたが、私は「お祖母さん、帰りたい!」と叫びました。

一瞬の間に、私は自宅の仏間に居ました。

お祖母さんは「貴方は日ごろから霊界のことを勉強していたから飲み込みが早いわね。

また現界にはいつでも来れるから今日はひとまず帰りましょう」と言います。

「帰るって、何処に帰るの?霊界?」話しには聞いているけど、私はどんな霊界に行くのか少し不安に成りました。

「お仏壇の中を良く見て。普通のお宅は、仏壇が霊界の出入り口になっているの。

仏壇の中に空間の奥行きが出来ていて、その奥に先祖の暮らしている家が連なっているんだよ」

私は仏壇を、目を凝らして良く見ました。そうすると不思議な光景がありました。

仏壇が玄関のようになっていて、その奥に幾つかの部屋が見えます。

生前はまったく気がつきませんでした。お仏壇がご先祖の霊界の出入口だったなんて。


つづく、











   
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