今から六百年くらい前に、足利尊氏の頃から信仰されてきました。
「七難即滅、七福即生」と唱えると困難な人生に光がさします。
七福神は、日本、インド、中国で生まれた神が合わさって信仰されているものです。
私が感じたところでは、大国主命の御威が具現化した、精霊のような霊たちらしいです。
各地の神社に必ず、何組かの七福神が控えていて、それぞれ、大神さまから仕事を言いつけられるようです。
個人に福をもたらす七福神から、団体や社会に恩恵をもたらす七福神と、
一口に七福神と言っても、グレードがあるらしいです。
★神様の役割分担
恵比寿さま
大器晩成型で、ひたむきに努力する律儀な神様です。
古くは恵比須と書きます。
日本に誕生した神で、イザナギとイザナミの命の御子、蛭子命とも言われています。
産業、医薬、商売繁盛、武運、財運、貧乏追放の護神徳があります。
しかしこの御神徳を頂くには、やはりお願いする側に、誠実で素直な心が必要です。
大黒さま
インドのマヤカラという福の神から由来すると言われますが、
私は大国主命の分霊のような感じがしています。
大国主命はスサノオノ命の御子で、国土を守り、災害を除く神様ですが、
庶民の信仰では、財運と勤勉の神として現れています。
日々感謝して一生懸命働けば、段々お金がたまって、願い事が叶う。
人間の勤勉さを助ける神様です。(昔の日本人のあり方のように思います)
毘沙門天
インド生まれの神様。
日本では、鎌倉時代に武将の間で信仰が盛んになり、平清盛が武運祈願の尊像を作ったことは有名。敵の武将を呪詛しました。
当時は国を守る武神でしたが、年代を経て福の神になりました。
弁財天
七福神中、ただ一人の女神様です。
インドでは、サラスバティーという河の精霊で、福を授ける知恵の神様でした。
日本には、平安時代に渡来してきました。
元々は天水の神様です。よく、湖や池の辺に小祠がありますね。
水の女神は諸々の業を浄化して、閉ざされた道を開けてくれます。
道を開き、才能を世に出す、芸術と芸能の神様です。
福禄祷
南極星の化身で、長寿の神様です。中国の道教の出身です。
日本では垣武天皇の時代にすでに信仰されていました。
福禄とはその名の通り幸福の神様です。
天からもたらされる幸運と徳の神様です。大神様の神使として人間に下されます。
寿老人
福禄寿と同じ道教由来の神様です。
福禄寿が、頭が長く、体が短く描かれるのに対し、
寿老人は仙人風の老人の姿をしています。
やはり、長寿とおめでたい神様として信仰されてきました。
健康と元気を、約束するかみさまです。
布袋さま
七福神の中で、唯一の実在の人物であるといわれています。
886〜897年、中国に生きた修行僧らしいです。
大きな袋に身の回り品を入れて、放浪の生活をしていたそうです。
しかし、人々に尊敬された禅僧で、学問に深く、子供からも慕われていました。
サンタクロースの様な方です。笑う門には福来る。平和の神様です。
人間の心に平安があり、思いやりを持って暮らさなければ守護してはくれません。